1962年に故ケネディ大統領の妹ユニス・ケネディ・シュライバー夫人が、自宅の庭を開放して開いたデイ・キャンプがスペシャルオリンピックス(SO)の始まりです。
当時、知的障がいがあるために、まだ一度もプールで泳いだり、トラックを走ったり、バスケットボールをしたことがない人たちにスポーツを提供する、それが彼女の願いでした。
実は彼女の姉ローズマリーには、知的障がいがありました。
1968年にジョセフ・P・ケネディJr.財団の支援により組織化され、「スペシャルオリンピックス」となり、全米から世界へと拡がり、同年「第1回スペシャルオリンピックス国際大会」がイリノイ州シカゴで開催されました。
その後SOの活動の輪はヨーロッパ、アフリカ、アジアへと広がり、2008年には創立40年の記念の年を迎え、現在は世界170ヶ国以上で約440万人の知的障がいのある人(アスリート)と100万人以上のボランティアが参加しています。
スペシャルオリンピックスの使命は、知的障がいのある人たちに年間を通じて、オリンピック競技種目に準じたさまざまなスポーツトレーニングと競技の場を提供し、参加したアスリートが健康を増進し、勇気をふるい、喜びを感じ、家族や他のアスリートそして地域の人々と、才能や技能そして友情を分かち合う機会を継続的に提供することです。
「スペシャルオリンピックス」の名称が複数形で表されているのは、大会に限らず、日常的なスポーツトレーニングから世界大会まで、様々な活動が年間を通じて、世界中でおこなわれていることを意味しています。
スペシャルオリンピックスは、知的障がいのある人たちの成長にスポーツが大きなプラスになると信じ、共に成長し、共に楽しむ、そしてその経験を分かち合うことが重要と考え活動しています。そのため、スペシャルオリンピックスのスポーツには下記のような特徴があります。
スペシャルオリンピックスの競技会では、可能な限り同程度の競技能力のアスリートが競技できるように、性別、年齢、競技能力などによってグループ分け(ディビジョン)を行います。このディビジョニングによって、誰でもが平等に競い合うチャンスが与えられ、自分の現在の能力を十分に発揮し、一番輝く機会を得られると考えています。